「海苔波形」問題
この前ちょっとツイートしたんですが。
この時は「ぼっち・ざ・ろっく!」のサントラの方の音源が残念な事に
なっているという話題があって、その関連でした。
これは自分も気づいていて、こんな感じです。
上がYoutubeで公開されているもので、下が所謂「ハイレゾ(48KHz,24bit)」で
配信されている音源の波形です。
ちなみに「ギターと孤独と蒼い惑星」。
普段気にしてない方はこれの何が問題なのかわからないかもですが、
問題は「無理に音量や音圧を上げる事により本来聞こえているはずの
音まで潰してしまっている」事です。
例を挙げてみると、この辺になります。
上の音源では最大音量でもきちんと鳴っていますが、下の音源では
最大音量を振り切ってしまっていて波形が潰れているのがわかります。
これが大げさに言う「うまい棒」とか「海苔波形」とか言われている理由です。
つまり上の音源なら、例えば0~10までがきちんと鳴らせていたのに
下の音源では0~9とか下手したら0~8ぐらいまでしか鳴らせておらず、それ以上が
潰れてしまっている。つまり「レンジが狭くなっている」という事になります。
音量や音圧は下の方が大きいですからパッと聴いた感じ音はよさそうな印象を
受けますが、いわゆるオーディオマニアがこれを嫌っている理由はそれです。
この問題は随分前から言われている事で、エンジニアの仲などでは
基準を設けたほうがいい、という話題になっていた記憶があります。
(知り合いにエンジニアが何人かいますので)
でも、何となく聴いた感じ良い気がする、という一般受けに流されて
未だに改善されてないですね。
いわゆるCDやハイレゾ配信のセールスランキングとか見ても、こういう音源が
普通に上位にいるのが現状です。
まあ曲自体に罪はありませんので、普通に楽しめば良いんですけどね。
こういうのが気になってしまうのがマニアというやつで・・・